| 夕刊フジ(2007年11月27日付) - 卸企業・小売店の流通支援システム |
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「ニッポンの商品街復活はインドのIT技術で!」。大阪在住のインド人男性が開発した、卸売業者と小売店をネットで結ぶ流通支援システムが注目されている。消費者も回覧できるのが特徴で、小売店は店舗以外にネット上にも”陳列棚”を置くことができる。店舗が小さく、かと言ってネット通販を展開するノウハウのない個人商店には朗報だ。
大阪在住の男性インド人が開発「SHOP-WELLもうけ亭」を開発したのは、コンピュータ専門学校を経営する学校法人・清風明育社のグループ企業「アイセイフー」(I-SEIFU)、大阪市阿倍野区。副社長でインド人のグデラ・ワサントさん(50)=日本名・五寺和讃人=が企画した。
「ネットが最先端で、小さな店が時代遅れとは思わない。両方が支え合うベストミックスこそ理想なのです」「もうけ亭」は、卸売業者用の仕入れサイトと、小売店用の販売サイトで構成。
小売店は受注データなどを卸売業者に送信し、商品は小売店を介さず、卸売業者から客に直接配送される。さらに、卸売業者の商品情報は販売サイトに流されるため、小売店は自分で説明を入力する手間が省け、展示の取捨と価格設定さえすればOK。
客は各店のホームページからアクセスする。行きつけの店の商品をデパート並の品揃えの中から選べる。また、店同士はリンクしておらず、各店で価格やサービスで独自の工夫もできる。
「店主との触れ合いや人情を残したまま大店舗やネットショップの便利さが実現できるのです」とグデラさん。
昨年10月、同社のインド現地法人を通じて完成した。直後に導入した衣料品の卸売業者「プロルート丸光」(大阪市中央区)によると、すでに取引先の小売店120店舗以上が加入している。
グデラさんはインド南部カルナータカ州出身。地元国立工科大学卒で日本の禅に興味を持ち、1980年代に来日。英語教師や飲食店経営を経て、システム開発に乗り出した。
故郷の州都バンガルールは、航空宇宙や情報技術産業、ビジネス・プロセス・アウトソーシング業が盛んで「インド版シリコンバレーとして知られ、インド科学研究所などの高等教育機関も集中。」
清風情報工科学院の副校長でもある平岡憲人社長(41)が、教育ソフト開発のため、同地を訪問した縁で、3年前にシステム開発の「アイ・セイフー」を創立し、グデラさんを副社長に迎えた。
今年9月に加入したステーションプラザてんのうじ(大阪市天王寺)のレディース「キューピッド」の島崎宇弘社長(45)も「実店舗の両立による利便性をアピールしたい」と意気込んでいる。
システムの基本料は150万円。小売店側の利用料はは毎月5000円から1万円。売上高を1、2割増やすことも可能という。大好きな日本がネット社会の荒波で異質な国になってほしくない。
アパレルだけでなく食品や文房具、健康関連商品など扱う商品の多い業種なら多方面で重宝されるはず」と夢を広げている。
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